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2008年 12月 24日

Shugo Tokumaru Presents…” SLEIGH RIDE ” @ duo MUSIC EXCHANGE

雨の中、夕方からまた遠征。トクマルシューゴのライブ@duo。順番が良かったので、かなり早い段階で入ったら、前列に椅子が用意してあった。かなりのベストポジションに座ったが、もしかして売れなかったから、椅子ありになったのか・・・なんて心配したり。最近座ってみるのが多いけど、眺めのいい場所で座ってみるライブは最高だと思う。僕は、ぶつかり合うのも好きじゃないし、声張り上げたり右こぶし上げ同調行動も好きではないので、自分でもこのような雰囲気のライブは、とても合っていると思う・・・何といっても、演奏している姿を凝視できる。潮音さんしかり、キセルしかり、sgt.も激しいけどこんな感じで見れる。もちろん、人によっては客のノリがあってこそライブと思う人もいるとは思うけど。そんな理由で、いかなくなったライブも多くはなった。

前座は二組。オニ(あふりらんぽ)+坂本弘道とICHI。オニ(あふりらんぼ)+坂本弘道は、オニさんのアコギの弾き語りと、坂本弘道さんのチェロ。日常を詩にしたような歌詞を、声が通り力強く歌う・・・フォーク。後半から様相が一変、アヴァンギャルド方面へ・・・さえずり・奇声・同じ歌詞のループ、そしてチェロのシッポに電気カッターを当てて火花散らしたり、もちろん演奏も奇抜に。オニさんは赤く短いワンピースぽいのを着ているんだけど、なぜか寺山修司の作品を思い出したりしていた・・・オカッパ頭だったらもっとマッチしていただろう。ICHIさんは、一人でたくさんの楽器を演奏し、鉄琴・木琴・スチール・パンを基本に、ありとあらゆるおもちゃや機械から音を出す、いわゆるトイポップってやつだと思う。チープな打ち込みのリズムをベースとし、器用にたくさんの楽器を操る。つけひげをして背が高くて、ノッポさんを思い浮かべ、ライブというよりは大道芸を観ている感じではあった。曲が終わったあとは、にこやかになれるし器用だなぁ~と思える。

どちらも面白いと思った。ただCDを買いたいと思えないのは、またもう一度観たいと思えないのは、自分の趣味の範囲として、それを鑑賞しゾクゾクしなかったからじゃないかと思う。やはり、せっかく生で観るんだから、鳥肌立つくらいゾクゾクしたい・・・sgt.観た後だから、余計にそう思ったのかもしれない。

しかしながら、トクマルさんは期待を裏切らない!。正直、クワトロも非常に魅力的だった・・・キセルにハラカミさんにニカさん。どなたも一度は観たことあって、その期待度は知っている。でも、こっちで良かった!。トクマルさんは、話6割音楽4割を基調とする(?)男前なんだけど、昨日は話2分音楽68分くらいの割合だった。確かに、話と面白い、お客もあのグダグダを知っているから、普通に話すだけで、クスクスと笑いが起こる・・・これは、お笑い芸人的に考えると、高度な先入観を埋め込んだということになると思う。しかしながら、昨日は違った。こなれたステージングに、淡々とした流れ。たぶんアメリカツアーで、相当鍛えられたんだろうな。正直さみしくもあったが、終電の近い僕にとっては、濃密な70分間を最後まで堪能できたのは、とてもよかった。

最初はトクマルさん一人で弾き語り、たぶん1st2ndからの選曲がほとんどだったと思う。ギターの巧さは言うまでもないけど、ギターの音色が美しい。そしてちょっとエコーがかっているというか、ホワ~ンとする広がりに加工された音が、2ndを聴いて感じる、懐かしさや儚さとリンクする・・・音数ではなく、イメージを一人で十分再現していた。しっかし、なんであんなに綺麗な音色をひけるんだろうか、ゾクゾクした。

徐々にメンバーを増やしていき、最大はトクマルさん含め7人。主に3rdからだったり、新曲が中心。とにかく、どこにも隙がないくらいたくさんの音が鳴る、だけれども、ゴチャゴチャした感覚にならないのがすごいところ。若干コーラスなど弱いところはあったけど、それでも素晴らしい楽団。メロディはアコーディオンで奏でることが多く、「vista」の入りにはゾクゾクした。あとはCDでは一週間に一回は聴いている「La Radio」の盛り上がっていくアンサンブルも、ゾクゾクした。もしかしたらこういう音楽をPCとかで作ってる人は世の中たくさんいるかもしれないけど、トクマルサさんは何といってもギターが巧いし、再現できる・それ以上に生で作り上げられる能力がある。「Parachute」で出だし、僕じゃ30年ギター練習しても出来ないと思う。

新曲は、イメージとしては『Exit』延長線上、もしかしたらもっと分かりやすいかもしれない。けど、ひねくれているところや複雑な展開・アンサンブルを、上手に消化しているのかもしれない(新作は春らしい)。アンコール、クリスマスの曲をやっていた。しばらくマジック・バンドでのライブがないのが残念、素晴らしいのに。ただ、一人弾き語り、今回初めて観たけど、CDの構築されつくした世界ではない、そのイメージとして十分堪能できるんだなと思った。やっぱり、凄いミュージシャンは一人でもすごいんだなぁ~と再確認できた。あぁ~とても良いライブだったなぁ~、DVDで出ないかな、撮ってたんだけど。ハイ・ラマズ、かなり行きたくなってきた~。why?はさ、イノウなんだもん・・・あれもう観たくない。マーキュリー・レヴの新作がやたら素晴らしいことになっている・・・なぜ、こんな風に?。

by nyankoronica | 2008-12-24 00:16 | ライブ


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