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2006年 12月 21日

ケン・ローチ 『 やさしくキスをして 』

e0021191_21463159.jpg■やさしくキスをして (2004/英=ベルギー=独=伊=スペイン)
Ae Fond Kiss...
[Drama]
製作総指揮 ウルリッヒ・フェルスベルク
製作 レベッカ・オブライエン
監督 ケン・ローチ
脚本 ポール・ラヴァティ
撮影 バリー・アクロイド
美術 マーチン・ジョンソン
音楽 ジョージ・フェントン
衣装 キャロル・ミラー
出演 アッタ・ヤクブ / エヴァ・バーシッスル / シャムシャド・アクタール / ギザラ・エイヴァン / シャバナ・バクーシ / アーマッド・リアス / シャイ・ラムザン / ジェラルド・ケリー / ジョン・ユール / ゲイリー・ルイス
goo映画にて詳しい解説とストーリー

●映画はすごく良かったんだけど、男として考えると、(この映画の場合は異宗教ってのもあるが・・・)対立事項があって、でも家族も彼女も失いたくない・また失う覚悟がないのであれば、結婚なんてしなければよくねって腐った僕当たりは思うな・・・諦めないと対立が増すばかり。カウリスマキ先生は「すべてを失っても逃避行せよ」って言ってるぜってな。

そんなヤキモキさせるのもケンローチの上手さであって、やっぱ彼の映画はすごく客観的で観る側に問題提起し考えさせるってな距離の取り方・プロセスがすごく上手い。もちろん彼の宗教的背景や、この映画に対する考え方は調べてないから分からないけど、でもいろんなことを考えるきっかけを与える映画であることは間違いない。

そもそも僕当たりは、まったく宗教に興味がないし、この場合においては日本人でほんと良かったなっていつも思ってるんだけど、だってどんな神様や特定の人物・北の国の将軍様・・・を崇めお願いしても、こっちの願いが叶った時なんてないし、いやそもそも宗教やその元のさまざまな神様のせいで、人間は殺し合い制限のある生活を強いられてるってなことをどうしても考えてしまう・・・ん~、宗教が生きるうえでの倫理観ってのもあるけど、でも宗教がなくても僕は警察にお世話になるような悪いことしてきてないからなぁ~。つまり、無宗教な人間にとっては、単なる思考の制限としか思えないわけだな。

ただ、僕も含め世の中には偏見を持っている人が沢山いる。マイノリティを認められない人が沢山いる、それが宗教って背景をして助長されているのかどうかは・・・この映画でも「ツバ吐かれた時ないだろ」とか「だったらプロテスタントの学校で教えろ」って言う司祭とかだったけど、あるんじゃないかなとは思う。そう考えると、宗教や神様の存在意義ってなのがますます分からなくなるし、それによって守られてるとか天国へ行けるとかは思いたくないよな・・・どうせオレあたりは「あんた地獄へ落ちるわよ」だしな。「人生は長い試練で、審判の日が近い」の為にそれらによって制限されるのはどうなんだろうと思う。

宗教や神様関係なしに考えても、田舎ではこういう保守的な様相が、ないわけではない。地域の結びつきが強いし、親は家を守りたいわけだし、暇なババアらが噂話なんかして、それがその話のまま伝わってその地域に悪い風に解釈される場合もあるしな・・・結局はこの映画でもそうだけど、宗教や周囲の状況だけで判断されてしまい、受け取った側が考えることせずそれを鵜呑みにしてしまうってなさ。その反面としてこの映画でも、そういうマイノリティな環境で育ったカシムが妹のタハラには「グラスゴーにも大学はあるだろ」って言う、「ロックだぜ」って言ってるおっさんが自分の時代の音しか良いと言わない・それしか聴かないのと同じように、僕も将来クセ~保守的なことを誰かに言うようになるのかと思うと死ぬほど嫌だね、でも染み込んでるかもな。★★★★☆、さすがケン・ローチ、深い。
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by nyankoronica | 2006-12-21 00:56 | 映画- イギリス


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